株式会社アドバンスゲート

COULUMNコラム

キャリコンにしだと
スーちゃんの心理学コラム(31)

アドラーが語る「劣等感」と「劣等コンプレックス」
~その違いと活かし方~

にしだスーちゃん、人(犬)と比べて「自分ってまだまだだな…」って思うこと、ある?

スーちゃんありますよー!SNSとか見てると、「あの人(犬)はすごいのに、私は…」って、しょんぼりしちゃいます…。

にしだそれって、まさにアドラー心理学でいう「劣等感」だね。

スーちゃんえっ、それって悪いことなんですか?なんだか「ダメなこと」ってイメージ…。

にしだいや、実はそうじゃないんだ。アドラーにとって、劣等感は人間の成長の源なんだよ。

スーちゃんえ!成長の源ですか!?どういうことですか?

にしだたとえば、「もっと人の役に立ちたい」とか、「今より上手くなりたい」って思う気持ちって、自分の“足りない”っていう感覚から生まれるよね?

スーちゃんあ、確かに…足りないから頑張ろうって思います!

にしだそう、それが健全な劣等感
でもね、ここに一つ落とし穴があるんだ。
それが「劣等コンプレックス」だよ。

スーちゃん…似てるけど、違うんですか??

にしだうん。劣等感は「今の自分には足りないけど、もっと成長したい」っていう前向きな気持ち。
一方で、劣等コンプレックスは「どうせ私なんて…」って、自分を過小評価して行動を止めてしまう状態なんだ。

スーちゃんああ…なんかわかる気がします。「できない自分」にばかり目がいって、何もしたくなくなっちゃう…

にしだそう。たとえば、「学歴がないから成功できない」とか、「自分は性格が暗いから人に好かれない」って思い込んで、挑戦しなくなるのが典型的な例だね。

スーちゃんそれって、自分にブレーキをかけちゃってるってことですよね。

にしだその通り。だからこそ、「劣等感はあってもいい、でも劣等コンプレックスにはならないように」っていう意識がとっても大切なんだ。

スーちゃんじゃあ、どうやったら劣等感を「健全」に使えるんですか?

にしだいい質問だね。アドラー心理学では、「他者貢献」がキーワードになるよ。

スーちゃん他者貢献…??

にしだたとえば、「私は人前で話すのが苦手」と感じるなら、「でも伝えたい人がいるから、勇気を出して話してみよう」って思うこと。
「自分のため」ではなく、「誰かのため」に行動しようとすると、劣等感がエネルギーに変わるんだ。

スーちゃんおぉ~!“自分はダメ”っていう方向じゃなくて、“誰かのために”って思えると、前に進めそう!

にしだうん、そしてもう一つ大切なのが、「他者との比較ではなく、過去の自分との比較」に意識を向けること。

スーちゃんあー、それ、ついつい他の人と比べちゃって落ち込みます…。

にしだでも、昨日より少しでも成長できたなら、それは確かな前進。
自分の歩幅で進むことが、一番の成長なんだよ。

スーちゃんなんか…じんわりきました…。比べてたのは、他人じゃなくて“理想の自分”かも…。

にしだそう。理想を持つことは悪くないけど、それが高すぎて今の自分を否定しちゃうと、しんどくなる。
だから、自分を責めるのではなく、“今できる一歩”を積み重ねていくことが、劣等感を力に変える道なんだ。

スーちゃんはいっ…!なんだか、今日からちょっと違う目線で自分を見てみたくなりました!


スーちゃん「劣等感って、持っちゃダメな感情だと思ってたけど…違うんだね。
誰かのために、そして昨日の自分よりちょっとだけ前へ進むために、必要なものなんだって思えたよ。
比べるのは“他人”じゃなくて、“昨日の自分”!


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